日々のパン 2022年7月号

今月の日々のパンは5月号で紹介した俣木聖子さんです。

試練の先にある恵み

 私は大阪でシヤロームと言う介護会社を経営している。
2000年に会社を夫指揮の元立ち上げた。6名のスタッフ。今は700名が働く会社だ。
キリストの精神と聖書の言葉を経営の指針とした。
お金もなくないない状態の中で神様の使命があった。
患難辛苦の中で私達は困り果てる事があった。
しかし、祈りによっていつも神様は脱出の道を備えてくれた。
奇跡的な事も多々あった。その中で最たる奇跡の一つ。
2002年会社は資金ショートに陥った。
当時銀行さんはシヤロームには融資などしてくれる状態ではなかった。
「生き生き働く女性の姿」をテーマで書きませんかと言う
原稿の公募の記事が新聞に載った。
一位の賞金1000万。凄い!
貯金通帳に手を乗せて祈った。「神様、ここに1000万いれて下さい」
仕事を終えてから深夜、100枚の原稿を目指して書いた。
展開に行き詰まってはパソコンに手を置き神の助けを祈った。
遅々として原稿が進まない。
書いて何になるん。嫌気がさして放り出した。神様は、そんな私に、
書きなさい。書きなさい。押し出して下さった。
締め切りの日に間に合った。
3か月が過ぎた。奇跡が起きた。朝のディボーションのみことば、ヨシュア記3章7節
「あなたを、大いなる者としよう。私がモーセといたように、あなたとともにいることを、彼らが知る為である」
デイの調理の仕事に来ていたみかさんが
「聖子さん、あの原稿の結果どうなりました」と聞いた。
「あかんに決まってる」私はみかさんに言った。
そのすぐ後に入賞の知らせが入った。私は一位より1000万が大事だったから思わず
「一千万頂けるんですか」と聞いてしまった。
みかさんにすぐ「一位になった」と知らせた。みかさんの大きな瞳に涙の粒が溢れた。
みかさんは祈っていてくれたんだと感動した。
シヤロームの奇跡は沢山ある。祈りの結果だ。みかさん御夫妻をシヤロームからカナダに送り出したのも奇跡的な事だ。
神様を信じて、神様の使命を果たすためにシヤロームは走った。
坂の向こうにはいつも神様が待っていて下さった。

俣木聖子(77歳) シャローム株式会社副会長
2003年ウーマンズビート大賞 第一位〈応募者2500名〉
日本テレビでドラマ化全国ネット放映「花ー咲きまっか」
著書「我が家のリビング介護天国」他

←日々のパン 目次へ戻る