日々のパン 2022年3月号

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大阪人でごめんなさい

2003年に、大阪からカナダのバンクーバーに移り住みました。主人がバンクーバーにあるリージェントカレッジという神学校で学ぶためです。日曜日の礼拝は、日系教会でのお手伝いを頼まれて行く事になりました。大阪生まれ育ちの私は、関西以外の人と接する機会が与えられました。

日本各地域、方言があるのはもちろんですが、食文化が違うことにも度々驚かされました。

そんな中で、ある関東方面出身の私達夫婦と同世代のご夫婦がおられました。以前、関西で働いておられたそうです。

そのご夫婦から、関西在住当時の話を聞いた私は、心の中で「ごめん、ごめん、ごめんなさい、大阪人でごめんなさい」と嘆いた。関西人にこっぴどくやられたそうだ。学識があるうえに、独特な関西の言い回しや雰囲気、きつい物腰の人達にとても傷つかれた。とうとう心が折れ病んでしまって、仕事を辞められたそうだ。「もう二度と関西には行きません。」と宣言されていた。もちろんご夫婦は、私が大阪の人という事を知っておられ素直に話して下さった。

聞いていてよくよく分かった、何気ない言葉の言い回しや、普段使っている方言でも、時として人を傷つける事がある事を知った。「これから気をつけよう」と思った。

このご夫婦は、私が初めての出産(しかも海外で)の時も、食事を作って持ってきて下さり、本当によく助けてくれました。

それからその後、私は、大阪出身の数人の(けったいな)おばちゃん達に出会った。確かにあの言い方は、大阪の人じゃないと怖いやろうな~と思った。海外でも大暴れだ!

人間関係の中で生きていくと、アクの強い、けったいな人達と付き合っていくことも多々ある。そんな時、私にとって、「大阪人というアイデンティティー」が、役立つ時があるのです。あ~やっぱり大阪人でごめんなさい(汗)

【聖書の言葉 「親切なことばは人を喜ばす。」】

今日も反省!

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